
弥彦村が運行する自動運転バス「ミコぴょん号」が歩行者2人をはねて負傷させた事故から12日で1カ月となった。運行開始2年余りで事故は3件目で、初の人身事故。村は事故の度に対策を重ねてきたが、防ぐことができなかった。現在、西蒲署などが事故原因を捜査中で、運行再開のめどは立たない。地域交通の切り札と位置付けられるはずの自動運転バスに事故が相次ぎ、村民からは不安が漏れる。
村は国の補助金を受けて2024年2月、実証実験として村役場-北吉田駅(燕市)の生活路線で自動運転バスの運行を始めた。5月に2台目を導入、25年12月からは弥彦駅-弥彦神社の観光路線も走行していた。
村の調査によると、運行開始から26年3月末まで、生活路線には1日当たり10・3人が乗車。観光路線は土日曜祝日に10往復し、1日当たり75・6人が乗車している。

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3件の事故にはいずれも別のオペレーターが関わり、運転モードは自動走行ではなかったとみられる。
最初は24年6月、村内で駐車車両を避けるためにオペレーターが手動走行に切り替えた際、操作を誤り電柱の支線に接触した。2件目は燕市内で8月、オペレーターが意図せずタブレットに触れたため、ニュートラルに切り替わり、縁石に乗り上げた。
今年4月の事故は、西蒲署などによると12日午後2時過ぎ、おもてなし広場付近の県道で発生。手動運転中に歩道側にそれ、男女2人を後方からはねたとみられる。西蒲署はオペレーターの操作ミスがあったとみて、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いも視野に捜査している。
事故を起こした自動運転バス=4月12日、弥彦村のおもてなし広場
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村は24年の2件の事故を受けて地元オペレーターの育成に努め、25年4月から全面的に現場を任せている。さらに半年ごとに専門トレーナーが同乗する操作技能訓練を導入。運転モードの切り替えは停車中のみとし、切り替えアナウンスの車内音量を大きくするなどシステムも変更した。
さまざまな再発防止策を取っても今回の事故を防ぐことはできなかった。村地域交通対策室の宇野誠室長は「警察の捜査と原因の究明に、村としても全面的に協力したい」と説明。運行再開については「現時点では全く話ができない」と慎重な姿勢を示した。
自動運転バスについて、村内の会社員女性(50)は「地域に住み続けるためにも、高齢者の移動手段はあってほしい」と話した。無職男性(78)は「画期的な取り組みだと思うが、事故で危ないイメージが付き、安全面が心配だ」と不安を口にした。...











