5月31日放送 映像’26「それでも働きたい~障がい者の就労と尊厳~」より(C)MBS
5月31日放送 映像’26「それでも働きたい~障がい者の就労と尊厳~」より(C)MBS

 MBSテレビは、5月31日に『映像’26』枠で「それでも働きたい~障がい者の就労と尊厳~」(前5:00~6:00 ※関西ローカル)を放送する。

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 「おはようございます」と職場で笑い合い、誰かの役に立つ。そんな当たり前の明日(あす)を夢見て、彼女は40社もの不採用通知を受け取ってきた。

 滋賀県大津市に暮らす深田澪音さん、22歳。脳性まひによる重度障がいを抱えながらも、幼い頃から地域の合唱団へ参加。高校では生徒会活動に打ち込み、大学でも障がいについての啓発イベントを企画するなど、自ら社会参加の道を切り開いてきた。しかし、前向きに就職活動に挑む彼女の前に、冷たい「制度の壁」が立ちはだかる。

 日常生活の介助は月数万円で済むのに、職場でヘルパーを頼むと原則助成対象外となり、月30万~40万円もの負担がのしかかる。それはまるで、国から「外に出ず、家の中にいなさい」と告げられているかのような理不尽なルールだった。

 障がい者の社会参加が進んでいるフランスやドイツ、ベルギーなどでは、ヘルパーの利用用途に制限はない。2022年には国連から日本政府に対し「職場でヘルパーを利用できるようにするべきだ」との勧告も出された。しかし、今のところ状況は変わらないまま。

 なぜ、この国では尊厳を持って「働く」という当たり前の願いがこれほど遠いのか。ひとりの女性の静かな挑戦と就労への道のりを通して、この国の社会参加のあり方を考える。