
夕方、薄暗い診療所内でランタンの明かりを頼りに受け付けする患者ら=12月20日午後4時30分ごろ、佐渡市赤泊
大雪の影響が続く新潟県佐渡市では20日、依然として4千戸余りが停電、復旧が見通せず市民生活に影を落としている。入浴や温かい食べ物を求める切実な声が上がる一方、診療所ではランタンの明かりの下で診療が続いており、不安な生活を送る市民に安心感を与えている。
市は松ケ崎、赤泊、内海府の各小中学校を臨時休校とし、停電の長期化に伴い、必要な世帯に生活物資を配布した。水道の滅菌に影響が出る恐れがあるとして、両津地区で旧簡易水道を使用する地域の516世帯に飲料水を配った。
18日から停電が続く市北東部の住民は、湯たんぽや石油ストーブで寒さをしのいでいる。歌見の女性(77)は「風呂は沸かせないし、火事が怖いの...
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