道路にはみ出るほど伸びた竹を撤去する作業員ら=12月21日午前11時過ぎ、佐渡市浜河内
道路にはみ出るほど伸びた竹を撤去する作業員ら=12月21日午前11時過ぎ、佐渡市浜河内

 大雪の影響で、新潟県佐渡市内の広範囲で長期化している停電は、市内に多く自生している竹の影響が大きいとの見方が強まっている。停電エリアと竹が多い地域が、ほぼ重なっているほか、竹林や森林の管理が行き届かなくなったことも要因との見方もある。

 佐渡では18日以降、約5千戸が停電。市北東部から南西部にかけての海岸や山間部に集中している。生い茂る竹林や森林に沿うように電線が走っており、至る所で電線に竹や樹木が倒れかかった。

 新潟大佐渡自然共生科学センターフェローの崎尾均(さきおひとし)さん(67)は「竹は小佐渡南部と内海府地域に多く分布している」とし、停電が長引くエリアとほぼ一致している。「根が浅く、よ...

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