監督を務めた映画「のみとり侍」について語る鶴橋康夫さん=2018年4月、東京・東宝日比谷ビル
監督を務めた映画「のみとり侍」について語る鶴橋康夫さん=2018年4月、東京・東宝日比谷ビル

 ドラマ「砦なき者」や映画「愛の流刑地」などで知られる演出家で映画監督の鶴橋康夫(つるはし・やすお)さんが10月17日までに死去した。83歳。新潟県村上市(旧荒川町)出身。

 村上高、中央大卒業後、1962年に読売テレビに入社し、後にフリーに。半世紀以上にわたりドラマを手がけ、独特の映像美で人間が秘めた欲望や狂気を描いた。82年に「かげろうの死」で芸術選奨文部大臣新人賞、2000年に「刑事たちの夏」でギャラクシー賞大賞、05年に「砦なき者」で芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数。「賞男」の異名を取った。

 渡辺淳一さんの人気小説が原作の映画「愛の流刑地」(07年)で初めて監督を務め「後妻業の女」など...

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