「耳をすませば」で主人公の月島雫役を演じた本名陽子さん=2月、東京都多摩市

 新潟県五泉市出身の近藤喜文さんが監督したスタジオジブリ作品「耳をすませば」で主人公の月島雫の声を演じたのは、声優で歌手の本名陽子さん(47)です。本名さんは「耳をすませば」で大いに参考にされた東京都多摩市・聖蹟桜ケ丘で、毎年開かれる「せいせきハートフルコンサート」に参加しています。2月15日のコンサートでは「耳をすませば」の主題歌「カントリー・ロード」などが演奏され、本名さんも歌声を披露しました。公演後、本名さんに「耳をすませば」や近藤さんへの思いを聞きました。

<耳をすませば>柊あおいの漫画が原作。読書好きな中学3年の月島雫が、バイオリン職人を目指す天沢聖司と出会い、夢に向って前に踏み出していくという物語。東京・聖蹟桜ケ丘駅周辺を「大いに参考にした場所」として描かれた。雫は声優・歌手の本名陽子さん、聖司は俳優の高橋一生さんが声優を務めた。

-1995年公開の「耳をすませば」は、今も多くの人に愛されていますね。

 「95年は阪神大震災や、地下鉄サリン事件があり、世の中が殺伐としていました。当時は『耳をすませば』のように、まっすぐな中学生を描く作品が、あまりありませんでした。誰しも10代は人生に悩み、もがき、前に進んでいきます。誰もが通過するであろう受験や恋愛といった日常を描いているので、時代が変わっても愛されるのだと思います」

「せいせきハートフルコンサート」に出演した本名陽子さん=2月、東京都多摩市

-印象に残っているシーンはありますか。

 「終盤の雫と、互いに思いを寄せる天沢聖司が...

残り1575文字(全文:2045文字)