
ワインの原酒の熟成に活用する雪の搬入作業=2月1日、上越市北方の岩の原葡萄園
新潟県上越市北方のワイナリー「岩の原葡萄(ぶどう)園」は2月1日、雪室への雪搬入作業を行った。冷気で石蔵の温度を夏場でも18度程度に保ち、たるに入った赤ワインの原酒を熟成させる。
少雪の今冬は、2月にまとまった降雪が見込めないことから、雪が溶ける前に例年より2週間ほど早めて作業した。敷地内の雪では足りず、上越市牧区からもトラックで搬入。雪は除雪機で飛ばして雪室内で山にして、約300トンを蓄えた。
雪を活用したワインの熟成は創設者の川上善兵衛も用いた方法。岩の原葡萄園では、雪解け水を使った熱交換システムで4月から10月にかけて「第二号石蔵」(上越市指定文化財)の温度を一定に維持している。
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