雪山での遭難者を想定した救助訓練=2月13日、湯沢町三俣
雪山での遭難者を想定した救助訓練=2月13日、湯沢町三俣

 整備されていない雪山を滑り降りる「バックカントリー」による遭難事故が、ことしも相次いでいる。自然の中の新雪を滑る豪快さが人気を集める一方、遭難のリスクが高く命を落とすケースもある。警察や消防は徹底した準備を行うことや、ルールの順守を呼びかけている。

 新潟県警南魚沼署によると、南魚沼署管内(南魚沼市・湯沢町)では今冬(2023年12月〜)、バックカントリーおよびスキー場のコース外滑走による遭難事故が7件12人発生した(2月13日現在)。幸い死者は出ていないものの、既に昨冬(22年12月〜23年3月)の9件10人と同じ水準となっている。

 特に2月に入ってからは南魚沼署管内で、バックカントリーによ...

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