青空の下で行われたコウゾの雪さらし=17日、長岡市小国町小栗山
青空の下で行われたコウゾの雪さらし=17日、長岡市小国町小栗山

 和紙の産地である新潟県長岡市小国地域で2月17日、原料となるコウゾの雪さらしが行われた。例年に比べて積雪は3分の1程度だが、陽光に照らされた薄黄色のコウゾが青空に映え、雪上を彩った。

 小国和紙生産組合(小国町小栗山)が毎年この時期に行っており、今年は長岡造形大学の紙漉(す)きサークルのメンバー7人が参加。職人の今井宏明さん(51)から「なるべく広げて、よく日に当たるように」などとアドバイスを受けながら、手際よく計約80キロのコウゾを雪の上に並べていった。

 コウゾは天日に当たることで色素が紫外線で壊されて白く変化し、和紙に仕上がった時に美しさが増す。雪にさらすことで雑菌も繁殖しにくくなるという...

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