旧齋藤家別邸で展示中のひな人形。昭和初期までに作られた物が目立つ=新潟市中央区西大畑町
旧齋藤家別邸で展示中のひな人形。昭和初期までに作られた物が目立つ=新潟市中央区西大畑町

 3月3日の桃の節句を前に、新潟市内の観光施設などで、おひなさまやつるしびなの展示会が数多く開かれている=表参照=。各展示会は江戸時代のひな人形が飾られていたり、まち歩きをしながら観賞ができたりと個性豊かだ。春の訪れを感じながら、おひなさま巡りを楽しんではいかがだろうか。

 新潟市西蒲区の「岩室温泉ひな巡り」は2024年、10回目を迎えた。温泉街の旅館や商店など31カ所にさまざまな大きさ、形のひな人形を飾っている。10周年を記念したコンサートなども企画した。能登半島地震からの復興を願い、石川県の伝統工芸「輪島塗」のおひなさまを飾る会場もある。

 会場の一つ、慶覚寺(きょうがくじ)本堂では、ひな人形...

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