日本野球機構(NPB)の2軍戦イースタンとウエスタンの2リーグに分かれ、各球団年間140試合程度を行う。2024年シーズンからオイシックス新潟アルビレックスBCがイースタンに、ハヤテ223がウエスタンに参加する。現在はイースタンに巨人、ヤクルト、DeNA、日本ハム、楽天、ロッテ、西武の7球団。ウエスタンには阪神、広島、中日、オリックス、ソフトバンクの5球団が所属している。に参加するオイシックス東京に本社を置く食品宅配の大手企業「オイシックス・ラ・大地」。新潟アルビレックスBCが資金調達のためネーミングライツ(命名権)を売却した。新潟アルビレックスBCは、3月16日に開幕戦を迎える。年間140試合のイースタン・リーグを戦うため、NPB日本のプロ野球のリーグ戦を行うセントラル・リーグとパシフィック・リーグを統括する一般社団法人。日本では一般的に「プロ野球」という場合はNPBが統括するものを指すが、NPBとは別に各地にプロ野球リーグが存在する。出身者を含む25人の選手を補強し、45人で挑む。戦力を分析し、戦い方を探った。(運動部・山崎祥吾)=2回続きの1=
投手陣は21人。先発でNPBやBCリーグで実績のある3人が中心となる。前広島の薮田和樹、新潟3年目の下川隼佑、信濃から加入した牧野憲伸だ。
開幕投手が有力視される薮田は、2017年に15勝を挙げ、セ・リーグ最高勝率のタイトルを獲得した右腕。リリーフの経験もあるが、本人は「先発の方が合っている」と話し、先発の軸を担う自覚は十分だ。
BCリーグで戦った昨季のエースで、11勝を挙げた下川は、テンポの良い右下手投げで三振を量産できる。牧野は昨季、BCリーグ最多の12勝を挙げた左腕だ。野間口貴彦投手コーチは「この3人はやってもらわないと困る」と話し、大きな期待を寄せる。
ただ、橋上秀樹監督は「薮田、牧野、下川以外の先発候補が不透明」と吐露する。3連戦や2連戦を重ねる日程のため、先発ローテーションは6人が必要だ。社会人野球のセガサミーから加入した飯田大翔や、新潟2年目の鈴木颯人ら、新たな投手の台頭が求められる。

リリーフでの活躍が期待される小林慶祐(右)と三上朋也=静岡県伊豆市
リリーフ陣の層は厚い。NPB経験者や、BCリーグで力をつけてきた投手がそろう。前巨人の三上朋也は、NPBの1軍通算121ホールド。右サイドスローで、打ち取る投球が光る。
阪神から加入した小林慶祐も、中継ぎの柱となる。昨季はウエスタン・リーグで16セーブを挙げ、セーブ王となった。
昨季のBCリーグでは、中盤からの「必勝リレー」が安定。元オリックスの吉田一将、昨季のセーブ王上村知輝、新潟2年目の左腕内田健太らは、静岡キャンプで順調に仕上がった。BCリーグで培った力が、イースタンでも通用するかどうかが鍵となる。
新人投手陣は教育リーグで短いイニングを投げ、場数を踏んでいる段階だ。
3月12日現在、春季教育リーグは1勝4敗。全ての試合で先制点を許し、5試合で41失点している。主導権を奪われて苦しむ試合が多く、投手陣の踏ん張りが必要だ。
NPB復帰に燃える新加入の投手が好投し、BCリーグで場数を踏んできた投手陣が触発され、飛躍を遂げる-。こうした相乗効果が生まれることを期待したい。
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