小木港に設置された巨大津波を計測する装置=25日、佐渡市小木町
小木港に設置された巨大津波を計測する装置=25日、佐渡市小木町

 能登半島地震を受け、気象庁は3月25日、新潟県佐渡市南部の小木港に津波観測装置を設置した。水圧の変化を基に巨大津波の高さを算出する計測装置で、最大20メートルを計測できる。27日から稼働する予定。

 島内の津波観測地点は最北部の鷲崎だけで、能登半島地震での観測は最大30センチだった。ただ、気象庁による現地調査では、震源地に近い佐渡市南部で建物に残された津波の「痕跡高」から、小木港で高さ1・9メートル、羽茂港で同3・8メートルと推定した。

 小木港にある国土地理院の験潮場で、業者が水圧センサーの入った長さ約6メートル、直径約5センチのチタン製の管を水中に入れて岸壁に固定した。気象庁は「能登半島震源...

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