任期満了に伴う佐渡市長選と市議選(定数21)が4月7日、告示された。市長選には無所属現職の渡辺竜五氏(59)だけが立候補を届け出て、無投票での再選が決まった。2004年の10市町村合併による佐渡市発足後、市長選の無投票は初めて。市議選には3人超過の24人が届け出た。14日投票、即日開票される。
午後5時に立候補の届け出が締め切られ、無投票当選が伝わると、渡辺氏は佐渡市中原の選挙事務所で支持者に頭を下げ、握手を交わした。その後、支持者と万歳三唱した渡辺氏は「国や県と連携し、島全体がワンチームとなって取り組める佐渡市を実現する。4年間全身全霊で取り組む」と述べた。
渡辺氏は佐渡市職員などを経て、20年の市長選で当時現職の三浦基裕氏ら4候補を破り初当選。移住促進や市組織の部制への移行などに取り組んだ。
2期目に向けては「佐渡島(さど)の金山」の世界文化遺産登録を見据えたおもてなしの充実や行財政改革の推進、妊娠から子育てまでの支援体制の構築などを公約に掲げた。市議の過半数が支持したほか、商工団体や連合新潟が推薦した。
◇佐渡市長選当選者
渡辺竜五(わたなべ・りゅうご) 59 市長 無現(2)
【渡辺氏略歴】佐渡市長(サンフロンティア佐渡役員、佐渡市教委社会教育課長)相川大浦。相川高卒。