郷土料理の笹ずし作りを楽しむモンゴルの大学生ら=上越市浦川原区横住
郷土料理の笹ずし作りを楽しむモンゴルの大学生ら=上越市浦川原区横住

 新潟県上越市浦川原区の宿泊体験交流施設「月影の郷(さと)」が4月、開館20年の節目を迎えた。地元住民らでつくる運営委員会が田植えなどの田舎体験事業を充実させ、首都圏からの客やインバウンド(訪日客)を増やしてきた。一方で、運営スタッフの高齢化も進む。担い手を確保し、持続可能な地域活性化の拠点にしようと運営委は知恵を絞っている。(上越支社・鷲頭泰子)

 3月上旬、外務省の交流プログラムの一環で来日したモンゴルの大学生ら34人が月影の郷を訪れた。目的は食を通じた日本の田舎体験。この日は郷土料理の笹ずしとのっぺ、天ぷらの調理に挑戦した。

 笹ずし作りでは指導役の地元の女性スタッフが笹の器の折り方などを身...

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