勝訴を願い拳を上げる原告ら=4月13日、新潟市中央区の万代市民会館
勝訴を願い拳を上げる原告ら=4月13日、新潟市中央区の万代市民会館

 4月18日に迫った新潟水俣病1965年に阿賀野川流域で発生が確認された公害病。熊本水俣病に続く「第2の水俣病」といわれる。昭和電工(現・レゾナック・ホールディングス)鹿瀬工場(当時)の排水を原因とし、メチル水銀に汚染された魚を食べたことによる水銀中毒症。主な症状は手足のしびれや感覚障害、視野狭窄(きょうさく)。患者に対する救済制度、企業や国の責任などを巡り、裁判や紛争が繰り返されてきた。第5次訴訟2013年12月、水俣病被害を訴える新潟市などの男女が、国と原因企業の昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に損害賠償などを求め、新潟地裁に提訴。原告の症状が水俣病によるものか、国に被害を拡大させた責任があったのかなどが争われている。の新潟地裁判決を前に、原告団などが4月13日、新潟市中央区の万代市民会館で決起集会を開いた。熊本や大阪などの原告らも駆けつけ、約160人が「必ず勝訴する」と声を張り上げて全被害者救済に向け団結した。

 集会では被害者や支援者らでつくる新潟水俣病共闘会議の中村洋二郎議長が、「原告は高齢化している。被害者救済は待ったなしだ」と訴えた。

 全国の同じ種類の訴訟では2023年9月、...

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