新潟地裁
新潟地裁

 2023年3月に新潟県三条市島潟の住宅で妻と息子を刺して息子を死なせたとして、殺人と殺人未遂の罪に問われた同所、無職の被告の男(73)の裁判員裁判で、新潟地裁(小林謙介裁判長)は5月20日、懲役3年6月(求刑懲役14年)の判決を言い渡した。被告が心神耗弱の状態だったと認めた。

 判決によると、被告は経済的な不安から精神障害の影響が見られるようになった2023年3月14日、自宅で息子=当時(41)=の胸などを包丁で何度も突き刺し、心損傷で死亡させたほか、70代の妻の胸腹部を1回突き刺し、全治約3カ月の重傷を負わせ、自身も自殺を図った。

 小林裁判長は判決理由で「被告の勝手な思い込みで自己中心的だが...

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