大相撲夏場所千秋楽は5月26日、東京都墨田区の両国国技館で行われ、新小結大の里(23)=本名中村泰輝、海洋高出(新潟県糸魚川市)・石川県出身=が阿炎を押し出しで破り12勝3敗とし、初優勝を飾った。海洋高出身力士が 幕内優勝するのは初めて。
デビューからわずか1年で初優勝を決めた大の里は、勝ち残りの土俵下で込み上げる涙を抑えられなかった。今場所で初めてまげを結った23歳の大器は「1年前は想像もしていなかった。チャンスをものにできてうれしい」。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)に「優勝しても喜ぶな」と言われていたが、その味は格別だった。
本割で敗れれば、4人による優勝決定戦にもつれる展開。阿炎...
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