「幻の激レア新幹線」「見たら幸せになる」。ネット上でささやかれる列車が4月1日の午後、JR新潟駅にひっそりと入ってきた。
見慣れぬ白地に赤の車体。客を乗せず、時刻表にも載らず、駅の放送では「回送列車」と表現される。幸運にも新幹線ホームに居合わせた人の一部から静かな注目を集めた後、約10分の停車を終え、東京方面へ走っていった。
名前は「East‐i(イーストアイ)」。正式には「新幹線電気・軌道総合検測車」と呼ばれるJR東日本の検査車両だ。走行しながらレールのゆがみや架線の摩耗などをチェックし、安全運行を支える。
「East」は「東」、「i」は「intelligent(知能の高い)」「integ...
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