復帰が決まった五十嵐圭選手(左)と、鵜澤潤監督=長岡市
復帰が決まった五十嵐圭選手(左)と、鵜澤潤監督=長岡市
糸満盛人代表(左から)、五十嵐圭選手、鵜澤潤監督=長岡市

 B3の新潟アルビレックスBBは7月1日、元日本代表で新潟県上越市出身のポイントガード、五十嵐圭(44)と2024〜25年シーズンの契約に合意したと正式に発表した。背番号は7。4シーズンぶりの復帰となる五十嵐は1日、長岡市のホテルで会見し「新潟を復活させる強い覚悟を持っている」と決意を語った。

 直江津東中から、北陸高(福井)を経て、中大を卒業。180センチ、73キロ。2016年に当時B1の新潟に入団。18〜19年シーズンの中地区優勝に貢献するなど、司令塔として活躍し、21年に群馬へ移った。23〜24年シーズンは24試合に出場し、平均得点0・8点だった。

 会見には共に中地区優勝を成し遂げ、黄金時代を築いた鵜澤潤新監督(ヘッドコーチ=HC)も同席。五十嵐は低迷する新潟の状況を「寂しく、悔しく感じていた」と話す。入団を決めた理由を「選手でありながら、新潟を立て直すという強い気持ち、覚悟を持って、新潟に帰ってくることに決めた」と語った。

 大ベテランとなったが「結果を残す自信がなければ、この場にいない。現役でプレーしながら、チームを再建するのが自分の仕事」と力を込めた。

会見の詳報

 会見では、まず糸満盛人社長が登場し、来季のチーム編成などについて説明した。目標を「1年でのB2復帰」と設定。目指すバスケットボールとして、「5人が連動し、ボールと人を動かすオフェンシブなバスケ」、「1番から3番までシュート力のある選手をそろえ、どこからでも3点シュートを狙う」、「ハイスコアなオフェンスで、魅力的なバスケを目指す」とした。

 続いて、鵜澤潤新監督とともに、五十嵐選手が引き締まった表情で姿を現した。

◎鵜澤監督のあいさつ
 「4シーズンぶりにヘッドコーチとしてこの新潟に戻ってくることになりました。この4年間、様々な経験を積み、いろんな学びを得てその経験を生かすために、この新潟でHCとして戦っていこうという覚悟を決めて戻ってまいりました。

 現在B3に所属しておりますが、まずチームとしてはこの1年でB2昇格。そこに向けて、新潟の皆さんの信頼と協力を得て、B2昇格に向けて頑張っていきたいと思います。新潟の皆さんに今まで以上に愛されるチームづくりをしていきたいと思いますので、皆さんの応援、どうかよろしくお願いいたします」

◎五十嵐選手のあいさつ
 「新潟アルビレックスBBに入団することになりました五十嵐圭です。お久しぶりと鵜澤HCからお話がありましたが、自分自身も4シーズンぶりにこの新潟に帰ってきました。自分が新潟を離れてから、もちろん新潟のことを気にしながら過ごしていた中で...

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