
日本を代表する野外音楽フェス「フジロックフェスティバル」が2024年、新潟県湯沢町の苗場スキー場で25回目の開催を迎えます。24年は7月26日、27日、28日の三日間にわたって開かれるフジロック。新潟県民として、節目を祝いたい!!そんな思いが高まり、1997年の初回から欠かさず参戦している猛者・Mさんや洋楽バー「ロックス」の元オーナー・斎藤日呂光さん、新潟日報社きってのフジロッカー塚田朋弘ら50代の「おじロッカー」を集め、フジの魅力を語る座談会を開きました。お酒を片手に、ご機嫌な音楽に耳を傾けながら語り合った9時間(!)に及ぶ座談会の様子を、ダイジェストでお届け。<下>では、ファンが集まる「フジロッカーズ・バー」の新潟開催秘話などをお届けします。(2回続きの2)
参加者の詳しいプロフィル(見たい方はポチッとな )
◎Мさん(54)
80年代にテレビで「ベストヒットUSA」を見て洋楽に目覚めた。フジロックには1997年の初回から欠かさず参戦しており、2024年で27回目。前夜祭で苗場音頭を踊ると、新潟市民なのに「故郷に帰ってきたなあ」と勝手に感じている。
◎斎藤日呂光さん(54)
新潟市中央区で2004〜23年、洋楽バー「ロックス」を経営していた。新潟市在住。初参戦は05年。フジロックはエンターテインメントを学ぶ場として参加してきたが、本当はもっと素直に楽しみたい。ロックスの再開をもくろんでいる。
◎塚田朋弘(53)
新潟日報社きってのフジロッカー。新潟市在住。中学時代に姉が所有するビートルズのレコードを聴いて洋楽に目覚め、泥沼に。子ども3人の保育園の送り迎えのBGMは必ずビートルズを流すなど”英才教育”をし、ここ数年は家族を巻き込みフジロックに参戦。新潟日報社の管理職。
◆フジロックは「地元のお祭り」
司会:みなさんは、これまで何度もフジロックに行っています。特にMさんは皆勤賞ですよね。フジロックの会場は屋内のライブに比べると決して楽な環境ではありませんが、なぜ毎年苗場に?
M:俺は、早割で3日券を買っています。1980年代、90年代の音楽しか知らないオッサンなので、出演者の95%は知らないのですが、苗場に行けばいい音楽が聴けるのは間違いない。音楽以外でも採算度外視で無料エリアを作ったり、地元と一緒にキッズランドを作ったり。主催者側にもお客さんにも遊び心があるから、ただの「ライブ」ではなく「フェスティバル」なんだと思う。60歳も近くなり、体調面も不安になってくるんですけど(笑)健康であるうちは行こうかな。

斎藤:新型コロナウイルス感染症の影響で中止になった2020年、チケットの払い戻しができたのに、「ロックス」に来るお客さんはしない人が多かった。3日通し券は結構な額なのに「寄付、寄付!!」って。フジロックって地元のお祭りみたい。「みこしを絶対担ぎたい」みたいな感じで、参加するのに理由なんかないんだよね。

◆クラフトワークが「ライディーン」やってくれたら泣く
司会:2024年のフジロックで見たいのは?...