
帝京長岡-新発田南 3回1死二、三塁 2点適時三塁打を放った帝京長岡の有馬凛空=エコスタ(写真映像部・永井隆司)
[新発田南 3-7 帝京長岡]頼れる2年生が豪快な一撃を見せた。帝京長岡は三回、2-1と逆転した直後、5番打者の有馬凛空が2点適時三塁打で畳みかけた。「3年生に恩返しする」。狙っていたスライダーを引っ張り、その思いを自身のバットで示した。
全力プレーが光る福島県出身の捕手。感情をむき出しにしてプレーできているのは、一番尊敬している主将木村昂暉の姿があるからだ。
昨年11月の練習試合。攻守に不調で、集中力を失い、ふてくされていた。試合後、宿舎で木村に言われた。「全然伸びていない。しっかりやっていたら、今頃もっと良い選手になれていただろ」。その言葉にはっとした。心の奥底で何かが変わった瞬間だった...
残り321文字(全文:621文字)