新潟県内の医療機関で働く医師の確保を目的とした大学医学部の「地域枠」について、県は9月4日、2025年度は新たに金沢医科大(石川県)に2人の枠を設け、全体で13大学79人に拡大する方針を発表した=表参照=。新潟県の深刻な医師不足を解消するため、県は地域枠を年々増やしており、25年度は過去最多となる見通し。一方で枠の拡大は県の財政負担も増えるため、花角英世知事は「限界に近い」との認識を示した。

 地域枠で入学した学生には、修学資金として県などが月額15万〜約50万円(6年間で計1080万〜3700万円)を貸与する。卒業後に県内の指定医療機関で9年間働けば、全額の返済が免除される。各大学の枠の新設...

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