北朝鮮拉致被害者横田めぐみさんの写真展を訪れ、取材に応じる母早紀江さん=9月5日午前、東京都足立区
北朝鮮拉致被害者横田めぐみさんの写真展を訪れ、取材に応じる母早紀江さん=9月5日午前、東京都足立区

 新潟市で北朝鮮に拉致1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。された横田めぐみさん1977年11月15日、新潟市立寄居中学1年の時の下校中に失踪。2002年9月の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認めた。北朝鮮はめぐみさんは「死亡」したとして04年に「遺骨」を出したが、DNA鑑定で別人のものと判明。北朝鮮の説明などに不自然な点が多く、日本政府は生存を前提に再調査を求めているが、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」としている。=失踪当時(13)=の母早紀江さん(88)が9月5日、東京都内で報道陣の取材に応じ、自民党総裁選について「拉致のことを誰も言葉に出さない。それが本当に絶望的な感じがする」と、候補者らから拉致問題への言及が乏しい状況を嘆いた。

 9月12日告示、27日投開票の自民党総裁選には、5日までに5人が出馬を表明し順次、政策発表などを行っている。

 早紀江さんは「『自分が総理になったら、...

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