地球温暖化と台風をテーマに講演する坪木和久・名古屋大教授=新潟市中央区笹口1
地球温暖化と台風をテーマに講演する坪木和久・名古屋大教授=新潟市中央区笹口1

 台風をはじめ頻発する風水害への備えを学ぶ防災気象講演会が、新潟市中央区笹口1の新潟大駅南キャンパスときめいとで開かれた。横浜国立大「台風科学技術研究センター」副センター長の坪木和久・名古屋大教授が講演し、「温暖化の進行で、台風災害の危険性は年々増大している。平時からの備えと適切な避難が重要だ」と呼びかけた。

 新潟大災害・復興科学研究所と新潟地方気象台が9月上旬に主催。行政関係者や防災士ら約80人が参加した。

 台風研究の第一人者である坪木さんは、温暖化に伴い、台風・豪雨災害はさらに激甚化すると指摘した。100人以上が死亡した2019年の東日本台風では、犠牲者の約3割が土砂災害や浸水の危険区域以...

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