夏冬両五輪出場目指す 困難な道 あえて戦う

 「現在、両立している人がいない。あえて難しい道で自分は戦っている」。5月、古里の村上市で行われたスケートボード日本選手権の男子パークで頂点に立った平野歩夢選手(20)=木下グループ=は、2020年東京五輪への挑戦をこう語った。

 スノーボードの世界では、2大会連続で冬季五輪銀メダルに輝いた第一人者の平野選手。スケボーにも幼い頃から親しんでいたことは知られており、東京五輪でスケボーの初採用が決まると、その動向に注目が集まった。

5月の日本選手権で優勝した平野歩夢選手。滞空時間の長いエアで会場を沸かせた=村上市スケートパーク

 昨年11月、「スルーするわけにはいかない」との言い回しで、決意を表明した。その半年後には日本一へと上り詰め、国際大会へ派遣される強化選手に指定された。夏冬両五輪出場へ、周...

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