環境一新 4連続出場狙う 悲願の入賞へ集大成

 その視線は既に2020年東京五輪を見据えている。日本セーリング連盟が7月12日に東京で開いた会見で、男子RSX級(ウインドサーフィン)の富沢慎選手(35)=トヨタ自動車東日本・柏崎市出身=は出場が決まれば4大会連続となる大舞台へ強い決意を口にした。「これまで入賞の目標を掲げて五輪に挑戦してきた。今回こそはという気持ちで臨む」

1年後の大舞台を見据え練習を重ねる富沢慎選手。東京五輪は普段の練習拠点に近い江の島で行われる=神奈川県葉山町沖

 風を受けて海上を突き進む艇の速さを競うセーリング。父に連れられ、初めて柏崎の海に出たのは小学生の時だった。競泳や水球、スキーも経験したが、大学から勧誘されたことをきっかけに、高校2年からセーリング一本に絞った。ここまで続けてきた理由を「楽しかった。嫌だと思ったことはない...

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