署名活動をする曽我ひとみさん=12月14日、佐渡市
署名活動をする曽我ひとみさん=12月14日、佐渡市

 北朝鮮による拉致1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。被害者で新潟県佐渡市の曽我ひとみ1978年8月12日、母のミヨシさん=失踪当時(46)=とともに北朝鮮に拉致された。2002年、ひとみさんは拉致されてから24年ぶりに帰国を果たしたが、ミヨシさんは日本に戻れないままでいる。ミヨシさんとの再会、帰国を願うひとみさんは署名活動や、佐渡市内の小中学校などで拉致問題を知ってもらうための講演を続けている。さん(65)が12月14日、佐渡市窪田の佐渡セントラルタウンショッピングセンターで、母ミヨシさん=失踪当時(46)=ら被害者の早期救出を訴える署名活動を行った。曽我さんは、28日で93歳となるミヨシさんに対し「冬をどう過ごしているか心配。佐渡へ戻ることを諦めないでほしい」と願った。

 署名活動は北朝鮮人権侵害問題啓発週間(16日まで)に合わせ「曽我さん母娘を救う会」と佐渡市が実施。島内の買い物客らに広く呼びかけようと、初めてショッピングセンターで行った。

 曽我さんは報道陣の取材に応じ、2024年の活動について「全国から講演依頼があり、拉致問題への関心の高さを感じた」と振り返った。ミヨシさんとの思い出も紹介し「初めてのボーナスが12月で、...

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