
横田めぐみさんへの思いを語る母早紀江さん=川崎市
新潟市で北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母、早紀江さんが4日で90歳になった。歴代の政権に期待を抱いては裏切られを繰り返し、未帰国の政府認定拉致被害者の家族で唯一の親世代。衆院選(8日投開票)によって政治の動きは見通しにくい状況だが「負けてはいられない。頑張っていれば、会える日が来ると祈ってみんなで待っている」と気丈に語った。
夫の滋さんに先立たれて6年。川崎市で独り暮らしをする早紀江さんは2023年に体調を崩し、カテーテル治療を受けた。今の体調は「元気。(身の回りのことは)全部自分でやっている」という。集会などでカレンダーが埋まる忙しい日々を送るが、「動けることはありがたい」と語る。
寄居中1年生だっためぐみさんは1977年11月15日、部活の帰り道に拉致された。歌や絵、習字など興味の幅が広く、活発だった少女は今、61歳だ。早紀江さんは「どんな職業に就いているのかな、とか毎日思う。明るく自由な子だから、(思いと)全然違うことをやらされるのが一番かわいそう」と憂う。
早紀江さんが精神的に「しんどい」のは、消息が分からないことだ。「何の情報もない。うちの子だけじゃなく、被害者の様子を画像でもいいから(北朝鮮に)頼んで見せてほしい」と政府に求めているという。
歴代首相に面会し、...
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