守屋多々志さんの原画などを集めた企画展=柏崎市諏訪町
守屋多々志さんの原画などを集めた企画展=柏崎市諏訪町

 日本文学者のドナルド・キーンさん(1922〜2019年)が手がけた新聞連載の挿絵を担当した日本画家の守屋多々志(ただし)さん(1912〜2003年)の原画を集めた企画展が、新潟県柏崎市諏訪町のドナルド・キーン・センター柏崎で開かれており、12月25日で終了する。エッセーに合わせて柔らかな筆致で描いた挿絵や、源氏物語の情景を扇形の画面に描いた「扇面画」など62点を展示している。

 守屋さんは岐阜県大垣市出身。日本史を題材にした歴史画を数多く描き、法隆寺金堂壁画の再現や、高松塚古墳の壁画の模写などにも携わった。2001年に文化勲章を受けた。

 1992年には、朝日新聞夕刊で連載されたキーンさんのエッ...

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