
上越市高田で積雪が1メートルを超え、除雪機で道路の排雪に追われる市民=10日、同市大町4
新潟県内では2月10日も、強い寒気に伴う大雪が上中越の山沿いなどで続いた。積雪による家屋倒壊の恐れがあるとして、県は新たに上越市の一部と津南町に災害救助法を適用。JRなど公共交通の乱れも続き、在来線では終日運休となる区間もあった。新潟地方気象台によると、大雪は山沿いを中心に11日朝まで続き、その後は冬型の気圧配置は緩む見込み。
- 新潟県内の積雪状況[24時間比] 雪はどのくらい降っている? 積雪の深さは?
- 2月10日午後10時から国道17号三国峠で通行止め 落雪の恐れ、規制解除は11日夜の見込み
- JR上越線、磐越西線などの一部区間で運転見合わせ(2月11日)
10日に災害救助法が適用されたのは、上越市の安塚、大島、牧の各地域と津南町。災害救助法は7日に阿賀町と長岡市山古志地域に、9日には十日町市の川西、中里、松代、松之山の各地域と、魚沼市の守門、入広瀬の両地域に適用されており、これまでに対象は4市2町に広がった。また、9日に十日町市の十日町地域が県災害救助条例の対象となった。10日午後9時時点の積雪は津南町で329センチ、魚沼市守門で327センチ、十日町市で261センチ、上越市安塚で249センチなど。
上越市では10日も朝から雪が降り続き、午後9時までの24時間降雪量は同市安塚で45センチ、高田で23センチとなった。市は2022年2月以来3年ぶりに大雪災害対策本部を設置した。市中心部の商店街では、除雪業者らがアーケードからせり出した雪庇(せっぴ)を取り除いていた。住宅街でも除雪する住民が目立ち、同市大町5の無職男性(71)は「暖冬で最近はあまり降らなかっただけに、ドカンと降られてうんざりする。1週間近く毎朝雪かきだ」と疲れた様子で話した。

積雪による被害も確認され、...
残り997文字(全文:1625文字)