謙信公祭に合わせて上越市で展示される山鳥毛(上越市提供)
謙信公祭に合わせて上越市で展示される山鳥毛(上越市提供)

 上杉謙信の愛刀で「山鳥毛(さんちょうもう)」の愛称で知られる国宝「無銘一文字」を新潟県上越市で展示するため、中川幹太市長と謙信公祭の青柳伸一実行委員長が2月21日、刀を所有する岡山県瀬戸内市を訪ね、武久顕也市長に借用を要請した。武久市長は「瀬戸内市が山鳥毛を購入する際、上越市に応援していただいたことに義の心で応えたい」と了承。中川市長は8月13〜24日、上越市立歴史博物館で展示すると明らかにした。

 山鳥毛は鎌倉時代に作られた傑作で刃長は約80センチ。刃文が華やかで美しく、山鳥の羽毛に似ていることから山鳥毛と呼ばれるようになったとされる。1952年、国宝に指定された。

 上越市は山鳥毛を取得しよ...

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