上杉謙信公像
上杉謙信公像

 2025年に100回を迎える謙信公祭で、戦国武将上杉謙信の愛刀で「山鳥毛(さんちょうもう)」の愛称で知られる国宝「無銘一文字」を展示しようと、新潟県上越市の小田基史副市長らは9月12日、刀を所有する岡山県瀬戸内市を訪ね、市役所で武久顕也市長に借用を依頼した。「山鳥毛」は過去に上越市が取得を試みて断念した経緯がある。武久市長は年内に方向性を出す意向という。

 山鳥毛は鎌倉時代に備前国(岡山県)で作られた名刀で、刃長約80センチ。刃文が山鳥の羽毛を並べたような模様になっていることから山鳥毛とも呼ばれ、備前刀の中でも傑作と言われる。1952年に国宝に指定された。

 謙信ゆかりの名刀を取得しようと、上越...

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