3月に入り、長かった冬もようやく終わりが見えてきた。3日のひな祭りに合わせて、新潟県の柏崎市と出雲崎町の4カ所で「つるし雛(びな)」やひな人形などが飾られている。つるし雛は、子どもの幸せや健やかな成長を願って江戸時代に始まったと伝わる。柏崎地域では、2007年の中越沖地震からの復興に向けて飾られたのをきっかけに、各地で地域住民が作るようになった。ピンクや赤色に彩られ、春を感じさせる4会場を巡った。

◆小ぶりなつるし雛、美しい押し花作品も 柏崎市・西山ふるさと館

 柏崎市西山町坂田の西山ふるさと館では、市民が手作りした小ぶりで繊細なつるし雛を中心に、クマやウサギなどの愛らしい人形や押し花作品も並び、会場全体が春らしい華やかな雰囲気に包まれている。

小ぶりで繊細な飾りが特徴の西山ふるさと館のつるし雛。多彩な作品が並ぶ=柏崎市西山町坂田

 西山ふるさ...

残り1481文字(全文:1781文字)