運動会や文化祭などの学校行事が近年、縮小傾向にある。新型コロナウイルス禍であり方が見直され、その後も元に戻っていない面があるようだ。読者の依頼を受け、新潟日報社「もっとあなたに特別報道班」(もあ特)が背景を探ると、そこには学校を取り巻く難題が横たわっていた。

 取材依頼を寄せたのは、高校生の娘がいる新潟市の50代女性。娘の母校の市立小で「行事が削られている」と訴えた。音楽発表会などがなくなり、運動会は半日になったという。「娘は行事で自信を付けた。いまは子どもが輝く場や力を合わせて成し遂げる体験が少ない」と心配する。

 この小学校の校長が取材に応じた。運動会は...

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