「佐渡國相川ひなまつり」で展示された川島家の享保びな=3月1日、佐渡市相川三町目
「佐渡國相川ひなまつり」で展示された川島家の享保びな=3月1日、佐渡市相川三町目

 佐渡金山で栄えた新潟県佐渡市相川地区で、江戸時代から現代までのひな人形が街を彩る「第21回佐渡國相川ひなまつり」が3月1日、始まった。住民有志でつくる実行委員会が主催し、賛同する民家や商店、公共施設など約50カ所で展示。春らしい陽気に誘われ、多くの来場者が町歩きを楽しんだ。

 今回初公開となった川島家(相川三町目)は、江戸時代から昭和30年代までしょうゆを製造していた。往時のにぎわいを感じさせる室内に、60センチほどの大きさの江戸時代の享保びなや、明治時代のひな人形を飾っている。川島育英さん(76)は「相川では明治時代に大火があったが、享保びなは蔵の中で守られたのだろう。来場者に楽しんでもらえ...

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