
改装した越後中里駅内の待合室「えき中の里」でくつろぐ工学院大の学生=湯沢町土樽
古い趣を残した地域の資源を有効活用していこうと、JR東日本と工学院大学(東京都)の学生が連携して、新潟県湯沢町土樽のJR越後中里駅内の待合室を改装した。廃品となったスキー板を再利用するなど、地域ならではの特色も取り入れ、駅の利用者や地元住民の集いの場に生まれ変わった。
駅の改装を手がけたのは工学院大建築学部の4年生6人。現在の越後中里駅は、旧国鉄時代の1980年に完成。駅舎の形状、床や壁の模様などが当時のまま残っている。JR東が駅舎の活用を模索していたところ、工学院大の教授が建物に新たな息吹を吹き込もうと、2023年に改築を提案した。
学生は現地調査を行ったり、改装案を提案したりして企画を進...
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