
新潟水俣病の訴訟で原告らと横断幕を持って新潟地裁に入廷する中村洋二郎さん=2024年4月、新潟市中央区
新潟水俣病の被害者を支援する新潟水俣病共闘会議は26日、弁護士で同会議議長を務め、被害者らによる損害賠償訴訟の原告側代理人を長年担った中村洋二郎さんが死去したと発表した。89歳だった。詳細は27日に共闘会議が会見を開いて説明する。
中村さんは新潟市出身。東大法学部を卒業後、1960年に東京弁護士会に登録。70年に新潟県弁護士会に登録を換えた後、81年に県弁護士会長、87年には日本弁護士連合会(日弁連)の副会長を務めた。
多くの訴訟に携わり、中でも全国初の本格的な公害訴訟となった新潟水俣病の損害賠償訴訟では、第1次訴訟から弁護団に加わり、勝訴に貢献した。...
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