通学定期券を手に、思いを語る県内通信制高校サポート校の女子生徒(画像の一部を加工しています)
通学定期券を手に、思いを語る県内通信制高校サポート校の女子生徒(画像の一部を加工しています)

 通信制高校の「サポート校」に通う生徒の通学定期券について、JR各社が3月末で販売対象から外す方針を示したものの、批判を受け事実上撤回した。県内では、学習や生活面などを支援するサポート校に約1000人が通うとされる。混乱に振り回された生徒は不安を募らせ、これからも定期券を使えるよう願っている。

 県内のあるサポート校にJR東日本の列車で通う3年の女子生徒は3月初め、学校側の文書で「対象外」の方針を知った。「どうやって学校に行こうか…」。通勤定期券に代えると費用は倍以上になる。

 以前は全日制高校に通っていたが体調が優れず、通信制に転入。それからは自宅学習を基本としつつ、サポート校に...

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