出雲崎町の城跡「小木ノ城」で観賞用のモモ「ハナモモ」が見頃を迎え、ピンクや白の美しい花が城山を彩っている。約20年前から地元出身の女性が夫と共に育て始め、地域住民にも協力の輪が広がった。町の史跡に多くの人を呼び込み、にぎわいづくりに一役買っている。
ハナモモの植栽を進めてきたのは、小木ノ城の麓で廃村となった出雲崎町上相田出身の関正子さん(76)=長岡市在住=と、夫の洋一さん(81)=同=。
きっかけは、荒廃が進む故郷に胸を痛めていた正子さんが「せっかくならハナモモできれいな場所にしたい」と思ったことだった。自費で苗を育てて肥料をまき、少しずつ数を増やしてきた。
こうした2人の活動に町民有志が...
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