映画「阿賀に生きる」の制作に関わった人や感銘を受けた人たちが集まった追悼集会=4日、五泉市
映画「阿賀に生きる」の制作に関わった人や感銘を受けた人たちが集まった追悼集会=4日、五泉市

 公式確認から今年で60年となる新潟水俣病の被害者の日常を追ったドキュメンタリー映画「阿賀に生きる」の出演者と故佐藤真監督ら関係者をしのぶ追悼集会が4日、五泉市で開かれた。県内外から約100人が参加。作品を見返すなどして、かつての阿賀野川流域の暮らしや出演者らの在りし日に思いをはせた。

 「阿賀に-」は、佐藤監督や撮影担当の小林茂さん(長岡市在住)らスタッフが、現地で共同生活しながら3年がかりで3組の高齢夫婦を中心に被害者のなりわいや素顔を記録。1992年に公開した。翌年、出演者の1人が亡くなったことで追悼集会が始まり、今年で33回となった。

 この間、出演者だけでなく、2007年に急逝した佐藤監...

残り166文字(全文:466文字)