看板やのぼりを掲げ、社民党への支持を訴える党県連の関係者ら=6月25日、新潟市役所前
看板やのぼりを掲げ、社民党への支持を訴える党県連の関係者ら=6月25日、新潟市役所前

 社民党が国政政党を維持できるかの瀬戸際に立たされている。7月3日公示、20日投開票の参院選で公選法上の政党要件を満たせない場合、政治団体となるためだ。社民は今回の参院選を「政党要件がかかった崖っぷちの選挙」と位置付け、3議席以上の獲得と得票率2%以上を目標に掲げる。新潟県は社民党の前身である旧社会党の「王国」と言われた時代がある。社民党県連は県内有権者の関心が高いとされる原発や農業といったテーマで世論を喚起し支持拡大を目指す。

 「崖っぷちだ、何とか頼む、と言って支持者回りをしている」。元新潟県議で県連の長部登代表は危機感をあらわにする。

 全国の社民党国会議員は...

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