
新潟高校のOBでかつてJリーグの舞台に立っていたサッカー選手がいます。日本フットボールリーグ(JFL)のレイラック滋賀でプレーするGK笠原淳さん(36)。新潟市西区出身でJ3のFC琉球、いわてグルージャ岩手、FC大阪でプレーしました。一体どんな人物で、どんなキャリアを歩んできたのか、話をお聞きました。※プレー写真はいずれもレイラック滋賀提供
<かさはら・すなお>1989年7月21日生まれ。188センチ、82キロ。新通イーグルスでサッカーを始め、坂井輪中、新潟高出身。ザスパ草津U-23、東京学芸大、FC琉球、いわてグルージャ盛岡、FC大阪などを経て2024年からレイラック滋賀に所属する。

(新潟高校出身のプロサッカー選手は珍しいのでは)
多分Jリーガーは僕以外はいないんじゃないかなと思います。
(サッカーはいつ始めましたか)
小学4年です。もともと全然、運動ができなくて。ちょうどポケモンのゲームが流行っていて、ゲームばかりしたんです。それを見た叔父が「それは良くない」と無理やりって言ったらあれですけど「サッカーしてみれば」みたいな感じで、始めたのがきっかけです。
「新通イーグルス」に入って、2個上には田中亜土夢さんもいました。向こうは6年生だったので、一緒にはやってないですけど「なんかすごい人がいるんだな」って認識していました。
(その時からGK?)
いや、サイドバックとかです。当時はアルビレックス新潟にブラジル人コーチの方がいて、その息子が同じクラブでGKをやっていました。GKは中学(坂井輪中)から。ただ、特別上手かったわけじゃないので、試合には出たり、出なかったりでした。
模試も「俺には必要ない」
(新潟高校へ進んだ理由は)...
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