木のぬくもりが伝わる、小黒三郎さんの組み木作品が並ぶ企画展=燕市大曲
木のぬくもりが伝わる、小黒三郎さんの組み木作品が並ぶ企画展=燕市大曲

 日本の組み木作家の第一人者で、動物をモチーフにした作品で知られる燕市ゆかりの小黒三郎さん=神奈川県鎌倉市=らの作品を集めた企画展「小黒三郎と組み木の世界展」が、燕市産業史料館(大曲)で開かれている。小黒さんをはじめとした作家ら20人が手がけた約270点を紹介する。

 組み木は動物などのモチーフがパズルのように切り出され、組み合わせて遊ぶ木工玩具。

 小黒さんは1936年東京生まれ。戦時中に両親の出身地の燕へ疎開し、家業のげた作りに触れたことが創作の原点になった。

 動物が寄り添う姿をシンプルな曲線で描くことを持ち味とし、会場には組み木の動物や節句人形、やじろべえのようにバランスをとって揺れる人形が...

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