元アルビレックス新潟で三条市出身の酒井高聖さんが運営するカフェ「Alster&Garten(アルスター&ガーテン)」。店内で語る酒井さん=神戸市東灘区

 神戸市東灘区の住宅街の一角。おしゃれな飲食店などが点在する通り沿いに、1軒のカフェがある。三条市出身の元プロサッカー選手酒井高聖(ごうそん)さん(29)が、オーナーとして運営する「Alster&Garten(アルスター&ガーテン)」だ。間もなく開業から3年を迎える店は評判を呼び、神戸の中心地三宮に2号店を構えるまでになった。「地元に愛され、あの店があって良かったと言われる存在になりたい」と語る酒井さんに、セカンドキャリアに懸ける思いなどを聞いた。

 阪急神戸線の御影駅から徒歩で約10分。白と黒を基調に落ち着いた色合いの「アルスター&ガーテン」の店内は、アンティークの家具や多くの観葉植物が置かれている。ゆったりとした造りで、くつろげる空間を演出している。

アンティークの家具や観葉植物が置かれたカフェ「アルスター&ガーテン」の店内=神戸市東灘区

 酒井さんはJ1アルビレックス新潟でディフェンダーとして活躍した。4人きょうだいの末っ子で、元日本代表の次兄高徳(ごうとく)選手(34)=J1ヴィッセル神戸=と、三男宣福(のりよし)選手(32)=J2サガン鳥栖=の2人もサッカー選手だ。

 高聖さんはアルビレックス新潟ユースで、年代別の日本代表に選出された経歴の持ち主。2014年のプロ入り後は、...

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