県内ではまもなく、インフルエンザの流行期を迎える。重症化を防ぐのに有効とされるのが予防接種だ。これまでは注射のみだったが、2〜18歳を対象に、鼻にスプレーする「経鼻ワクチン」が登場した。県内の医療機関でも導入が広がっており、「痛くないワクチン」として注目を集めている。

 経鼻ワクチンは、製薬大手「第一三共」が開発した「フルミスト点鼻液」で、国内では昨シーズンから実用化された。左右の鼻にそれぞれ0・1ミリリットルを噴霧することで、インフルエンザの侵入経路でもある鼻の粘膜に免疫ができる。2〜18歳が対象で、...

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