訓練で津波警報の発令を受けて高台に避難する住民=出雲崎町
訓練で津波警報の発令を受けて高台に避難する住民=出雲崎町

 県や出雲崎町などは、地震と津波の複合災害を想定した総合防災訓練を、出雲崎町で行った。能登半島地震を受け、町が2月に策定した津波避難の計画に基づき、海岸地区では自宅から高台への避難訓練を実施した。孤立集落が出ることを想定し、ドローンで物資を輸送する訓練などもこなした。

 出雲崎町の津波避難の方針は、原則徒歩で高台の「指定緊急避難場所」に一時的に避難し、状況に応じて指定避難所に移動する。

 能登半島地震の際に、町海岸地区では津波警報が発令され、内陸部の避難所を直接目指した住民の車で、渋滞が起きた。町は今年2月に「津波避難緊急支援施設基本計画」を策定。集落ごとに高台までの避難ルートなどを示すとともに、...

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