壮絶な半生をまとめた自叙伝を出版したデザイナーの佐藤美穂さん=柏崎市高柳町荻ノ島
壮絶な半生をまとめた自叙伝を出版したデザイナーの佐藤美穂さん=柏崎市高柳町荻ノ島

 埼玉県出身で柏崎市高柳町荻ノ島に移住し、ファッションブランド「mihono」を手がけるデザイナーの佐藤美穂さん(52)が、病気や過去のトラウマ(心的外傷)と向き合いながら、夢を追い続けた半生を振り返る自叙伝を出版した。全身が痛む病気に苦しんだ経験や、デザイナーとしての一歩を踏み出した荻ノ島での暮らしを、赤裸々につづった。「苦しんでいる人の突破口になったらうれしい」と語る。

 自叙伝の題名は「自分の中の自分を超えて」。母親からの虐待に悩み、小学4年生で出合った洋裁に救いを求めた壮絶な生い立ちから、書き起こした。デザイン画から型紙を起こす「パタンナー」として活躍した東京での会社員時代は、全身が激しく痛む「線維筋痛症」に苦しみながら勤務。...

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