サッカーJ1アルビレックス新潟は6日、アウェーで今季最終戦をFC東京と戦い、1-1で引き分けました。紙面でも試合の後の選手の言葉、監督の言葉を伝えていきますが、ウェブ版では取材した内容をほぼ全部紹介します。
12月6日 第38節アウェーFC東京戦後

[新潟1ー1FC東京]最終戦も白星つかめず…19戦連続未勝利でシーズン終える
来季J2のアルビレックス新潟、新監督にOB船越優蔵氏が就任へ
監督会見のほか、DF堀米悠斗選手、FWマテウス・モラエス選手、DF千葉和彦選手、GK藤田和輝選手に話を聞きました!
◆「あと一歩、最後にこじ開けられなかった」松橋力蔵・FC東京監督

(試合の総括を)
本当に多くの方に最終戦のスタジアムに足を運んでいただきましたが、勝利を届けることができず非常に申し訳ない気持ちです。ゲームに関しては、前半の序盤に相手にペースを握らせてしまった中で、先制されてしまったというところから、前半のうちに修正できた部分は非常に良かったかなと思います。そこで追いついたことも後半の弾みになったと思います。
ただ、後半も序盤は少しペースを握ることができず、終盤にかけては圧力をかけることができましたが、最後はこじ開けることができなかったということで、一つ一つのプレーのクオリティもそうですし、われわれがプランというか、リハーサルをしていたものっていうものは、形はしっかり意識することができた中でも、クオリティっていうものはやはりまだまだ上げていかないといけないなと思いました。
(後半決めきれなかった要因は)
本当にこう…、奪い返してからの攻撃っていうことは、かなり自分たちの中でも意識をしていた部分なんですけれども。少しスピードアップしすぎという部分での技術的な判断。判断というか、そういうエラーっていうものもありましたし。あとは、後半は少し揺さぶるところで、相手の深い位置っていうものよりも、なかなか中央のところの関係性だけに終始してしまったような感じもしますし。そこら辺のバランスっていうものは。サイドからクロスっていうのもありましたが、なかなかそれが到達しなかった。
でも、本当にあと一歩というところの圧力がかけられた中でのクオリティだと思います。
(前節3人を交代して、今回は2人だったが意図はあった)
用意があったのも事実ですし、最後の切り方もやはり非常に遅いなと、自分自身。本当にどこで、というところは、自分なりにも、もちろんコーチングスタッフと相談しながらやってる中でしたけども。そこのもう少しギアを上げていくところであったり、フレッシュな選手で圧力をかけていくっていう時間にしては、やはり非常に少なかったなという風に思っていますし。そういう部分での、今さら言っても、っていうところはありますけど、どんどんどんどん、もう少し自分が思い切れるようなタイミングをしっかりと身につけなくてはいけないかなという風に思います。
(思い描いていたものは今季どのくらい表現できたか)
数字ではなかなかあれですけど、まだまだです。まだまだ、やはりそこは。表現できていた時期もありますが、それが年間通してできていたかと言われると、やはりまだまだのところではあるかなと思います。
後半戦の序盤は、そういうものがものすごく意識してできていた部分があります。それに対して相手がどう対応していくかっていうところの、また柔軟性であったり、やり方っていうところでは、数多く落とし込んでいく中で、手応えもある中ですけども、やはりまだまだ。もっともっと良い形というか、基準点を作った中で、どう流動性を持って攻撃していくかっていうところは、やはりもっと突き詰めないといけないなと思います。
◆入江徹監督 就任後未勝利「自分の力のなさに尽きる」

(試合の総括を)
きょうは最終戦ということで、今持っている力をすべて出し切ろうと、前半から攻守にアグレッシブにいこうっていう話をした中で、本当に選手が全力で取り組んでくれた結果、得点も取れました。そこまでは良かったと思うんですけど、力のあるチームなので少しずつ押される時間が出てきて、なんとか耐えていた中で失点してしまった。後半はもう1回いこうと、ギアを上げようと話した中で、その形でいけたところもありましたが、最後、点が取れなかったです。
(前半はパスも回り、セカンドボールも回収できていたと思うが、練習で取り組んできたことは)
背後は意識しながら、つなげるところっていう部分。相手の守備は前からくるのもあるし、構えてくるっていうところもあったので、その中で相手の形が崩れたところで早くいこうっていうところを意識したので。そこはコミュニケーションを取りながら、トレーニングしながら十分に形ができていたので。その中でもエラーがある中で奪ったボールを簡単に失ったりとか、そういう一個一個がつながれば、もう少し自分たちの形ができたかなと思います。
(監督として半年間苦労したことは)
一つは夏に(選手の)入れ替えがあったり、その後も大きなけが人が出てしまって、チームをどうしていくかっていう部分で、少し(チームづくりに)時間がかかってしまったかなというのは正直(あります)。
(就任後1勝もできなかったが、そこの思いは)
自分の力のなさ、それに尽きるかなと思います。
(藤田選手、笠井選手も久しぶりに先発したが、意図は)
GKはGKコーチが。藤田も決して悪いわけじゃなかったので。ここずっと田代が出ていましたけど。笠井に関しては前節、後半から入ってもらい、こちらの狙いの働きをしてもらって、ゴールもしてくれた。あとは守備のところで少しずつ成長がみられたので。まだまだなところはあったのかもしれませんが、そういうところは経験していけば変わってくるところだと思うので、起用しました。
(粘り強さを出したいと話していたが、評価は)
そうですね。これが本来のアルビの姿で、こういうものがある中で主導権を握るというのが。本当に土台のところで。選手たちも本当に力のある選手が多いと思うので、これからもやっていってほしいなと思います。
(選手にはどんな言葉をかけた)
本当に1年間お疲れ様でしたと。苦しいシーズンだったかもしれないけど、しっかりと取り組んでくれたと。あとは順位的なところで申し訳なかったと。選手は1試合1試合正面からぶつかってくれたと思うので、これを続けてさらに成長して、また来年以降それを表現していってほしいなと。
(新潟のあるべき姿、土台となる強度の部分。今季序盤からそれが発揮できなかったのはなぜか)
そうですね。まったくできなかったという訳ではないですけど、そういう部分はやっぱり少なかったのは事実だと思います。その要因の一つとして、自分たちで試合をつくれなかった。エラーのところから試合の流れを悪くしてしまったとか、そういう試合が多かったのは事実です。そういう中で自分たちのやるべきところを合わせられなかった。そういった部分で、見失うじゃないけど、うまく表現できなかったっていう部分は正直ありました。先制する試合も少なかったと思うし、得点が取れても、粘り強さっていう部分は安定して出せなかったのかなと思います。
ミックスゾーン
※各社一緒に話を聞いた選手もいます。
◆FWマテウス・モラエス選手「来年はより強いチームに」

(ゴールシーンを振り返って)
足を振れて、良い感覚でボールが当たったなと思います。
(パスを受けてすぐシュートという形だったが)
スペースも十分にあったので、思い切って打ちました。
(湘南戦を思い出すような感じ)
湘南戦よりも良いゴールだったと思います。本当に勝利につながるゴールであれば、より良かったと思いますが、勝てなかったっていうのは残念でした。
(モラエス選手が加入してから一度も勝てなかったが、どんなシーズンだったか)
もちろん悔しいし、人生においてはここから何かを学ばないといけない。たくさんのことを学んだので来年はより強いチームになると思います。
(前半はボールも人も動いて、モラエス選手の起点になっていたと思うが)
チーム全体が非常に組織的で良いゲームができたので、そこで2点、3点取れればな、というところはありました。そこは相手のGKの素晴らしいセーブもあったと思います。この試合から学ぶこともあると思うので、下を向かずに、次に向かっていきたいと思います。
(得点後にベンチに駆けて行ったが、どんな気持ちで)
みんなでとても苦しいシーズンを過ごしてきたので、この1点を、喜びを分かち合おうと思いました。そして、ここからみんなでしっかり戦おうという気持ちで(ベンチに)行ったんですけど、なかなかいい結果にはつながりませんでした。
◆退団のDF千葉和彦選手「新しい新潟をつくっていってほしい」

(舞行龍選手に代わり、どんな気持ちでピッチに入ったか)
僕が入った段階では...











