燕市でのインターンシップ事業を題材にした研究で博士号を取得した若林悦子さん=燕市宮町
燕市でのインターンシップ事業を題材にした研究で博士号を取得した若林悦子さん=燕市宮町

 燕市が産業界などと連携して進めるインターンシップ事業を受託する「公益社団法人つばめいと」の事務局長で、新潟大学工学部助教の若林悦子さん(42)が今秋、取り組みの成果をまとめた論文を提出し、博士号を取得した。教育研究と実務経験を基にしたもので、若林さんは「研究者としてスタートラインに立てた。企業に対し、説得力を持っていろいろなことを働きかけていきたい」と語る。

 つばめいとは産学連携インターンシップ事業「つばめ産学協創スクエア」を運営し、国内外の延べ千人以上の学生を受け入れてきた。

 若林さんは燕市出身。都内の企業や燕商工会議所などを経て2017年からつばめいとで働く。18年には新潟大工学部の助教に就任。学生に教える立場になったことに加え、取り組みの成果を体系的にまとめたいと考え、20年、同大学院自然科学研究科環境科学専攻博士後期課程に入学した。

 博士論文は...

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