北朝鮮に渡り、現地で亡くなった人たちを悼んだ式典=14日、新潟市中央区
北朝鮮に渡り、現地で亡くなった人たちを悼んだ式典=14日、新潟市中央区

 北朝鮮帰還事業の第1船が新潟を出港してから66年となった14日、北朝鮮に渡って亡くなった在日朝鮮人らを悼む式典が、新潟市中央区の新潟西港中央埠頭で行われた。関係者約30人が出席し、「悲劇の歴史を風化させず、今も苦しむ人々を救済しなければならない」と誓いを新たにした。

 北朝鮮の人権問題の啓発に取り組む新ボトナム会(東京)が主催した。

 寒風の中、岸壁に設けられた献花台の前で手を合わせた。17歳で北朝鮮に渡り、2003年に脱北した川崎栄子さん(83)=新潟市=は「平和で安定した地球を次世代に残したい」と訴えた。

 式典には、帰還者の子どもとして北朝鮮で生まれ育ち、...

残り269文字(全文:551文字)